• '24
    受付中
    6/23
    大館ステージ
    (秋田県)
    ハチ公きりたんぽライド
    日程
    2024/6/23
    場所
    秋田県大館市
    種目
    サイクリング
    クラス
    順位を競わず、走ることを楽しむカテゴリーがあります。
    ビギナーでも挑戦しやすいカテゴリーがあります。
  • 受付中
    6/22
    筑波ステージ
    (茨城県)
    9極の耐9 in 筑波サーキット
    日程
    2024/06/22
    場所
    茨城県下妻市
    種目
    エンデューロ
    クラス
    周回数やタイムを競い、勝ち負けのあるカテゴリーがあります。
  • '23
    終了
    11/18
    日産スタジアムステージ
    (神奈川県)
    日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル
    日程
    2023/11/18
    場所
    神奈川県横浜市
    種目
    エンデューロ
    クラス
    周回数やタイムを競い、勝ち負けのあるカテゴリーがあります。
    順位を競わず、走ることを楽しむカテゴリーがあります。
    ビギナーでも挑戦しやすいカテゴリーがあります。
  • 終了
    10/29
    富士山ステージ
    (静岡県)
    富士山ヒルクライム
    日程
    2023/10/29
    場所
    富士山スカイライン
    種目
    ヒルクライム
    クラス
    周回数やタイムを競い、勝ち負けのあるカテゴリーがあります。
  • 終了
    10/1
    富士山ステージ
    (静岡県・山梨県)
    富士山1周サイクリング
    日程
    2023/10/1
    場所
    静岡県御殿場市
    種目
    サイクリング
    クラス
    順位を競わず、走ることを楽しむカテゴリーがあります。
  • 終了
    7/16
    大子ステージ
    (茨城県)
    いばらきKOM in 八溝山
    日程
    2023/7/16
    場所
    茨城県大子町
    種目
    ヒルクライム
    クラス
    周回数やタイムを競い、勝ち負けのあるカテゴリーがあります。
  • 終了
    5/27-28
    加賀ステージ
    (石川県)
    温泉ライダーin加賀温泉郷
    日程
    2023/05/27-28
    場所
    石川県加賀市
    種目
    エンデューロヒルクライム
    クラス
    周回数やタイムを競い、勝ち負けのあるカテゴリーがあります。
    順位を競わず、走ることを楽しむカテゴリーがあります。
    ビギナーでも挑戦しやすいカテゴリーがあります。
ツール・ド・ニッポンとは

自転車イベント(レース・サイクリング問わず)に参加するのに、免許や資格は必要ありません。
スポーツバイクを持っている方であれば誰でも参加できるのが自転車イベントの魅力の一つです。
私たちツール・ド・ニッポンは、これまでに自転車イベントに参加したことのない方にも楽しんでもらえるよう、
「初心者にも敷居の低い自転車イベント」をこれからも提供していきたいと考えています。
実際にここ数年の自転車ブームや健康志向、サイクルツーリズム(観光×サイクリング)の普及もあいまって、
「初めて自転車イベントに参加する」、「(サイクリングはあるけど)レースは初めて」、「初心者の友達を連れてきた」
という方々にも、数多くご参加いただけるようになりました。
もちろん、そのこと自体は大変喜ばしく主催者としてうれしいことです。
どんどん新しい方々に「自転車」の世界の扉を開いていただき、仲間が増えてほしいと考えています。

しかしながら一方、自転車は「乗り方を誤ると”危険”を伴う乗り物」でもあります。
過剰に慎重になったり怖がったりする必要はありませんが、基本的な知識や最低限の準備をおろそかにすると、
大きな事故にもつながりかねません。

私たちは、2017年までに150件以上の「自転車イベント」を企画・運営してきました。
そこにはもちろん、毎回のように「初心者」「初めてイベントに参加した」という方々がいらっしゃいました。
特にそうした初心者の方々に、理解・認識をしていただきたいポイントをいくつかご紹介します。

自転車は、ルールやマナーをしっかり守れば、脚力や年齢・性別問わず「誰もが楽しめる素晴らしい乗り物」なのです。
安全・安心な乗り方を理解して、自転車ライフを存分に楽しみましょう!
(上級者・中級者の方もぜひご覧ください。)

前提

自転車は「スポーツ(競技)」「交通手段(通勤・通学)」「趣味(レクリエーション)」など、様々なシーンで私たちの生活に溶け込んでいます。

どのシーンであっても認識していただきたいのは「自転車は車両である」ということです。
スポーツ(競技)ではなくても、それなりのスピードが出て転倒してしまった場合、骨折などの大きなケガにもなりかねません。また、乗り手自身が被害者ではなく加害者となってしまう事もあります。

特にこれまで「気軽な移動手段」として自転車に親しんできた方の中には、自転車を「歩行者の延長」かのように考えてしまう方もいるかもしれませんが、その考えは改めましょう。
これからスポーツバイクに乗られる際には、まずもって「自転車は車両である」ことをしっかりと理解してください。

自転車イベントで発生する事故・落車

サイクリング・レースに限らず、自転車イベントで事故、落車が発生する要因は大きく2つあります。

  • ①運営側の問題に起因する事故
  • ②乗り手の走り方 マナー・ルールの不徹底に起因する事故
①運営側の問題
①については、主催者・運営側の準備・対応で回避すべき事故です。
主催者・運営団体は、緻密な計画・様々なシミュレーション・万全の体制を整えて当日、参加者される方々を迎えなければなりません。 ルーツ・スポーツ・ジャパンが行っている準備、体制構築、当日運営の様子はこちら
②乗り手の走り方、マナー・ルールの不徹底
運営側でどのような準備・シミュレーションをしていたとしても、自転車イベントに実際に参加するのは参加者の皆さんです。 参加者一人ひとりの意識が低くマナーやルールが守られないと、どうしても事故が起こってしまいます。 例えばサイクリングであれば、一般道を走る自動車に配慮せずに無理な走行をして接触する、 歩道を走行して歩行者に危険な思いをさせてしまう等。 あるいはレースであれば、集団走行中に無理な追い越しや斜行をしてしまう、など。

自転車イベントでの事故に遭わないためには・・・

①運営側の安全対策がしっかりしているイベントに参加する
②乗り手自身がルール・マナーを理解した行動・走行をする
この2つが成り立てば、ぐっと安全性が高まります。
サイクリング・レースどちらでも言える事です。

ここからは、②乗り手自身がルール・マナーを理解した行動・走行をするについて、シーン別にご紹介していきます。

サイクリングイベントでの注意ポイント

一般公道を規制しないで走る「サイクリングイベント」においては、大前提として「交通ルールを正しく理解する」という事がとても大切です。 「交通ルールを守る」ことが大前提で、それに加えてイベント特有の注意事項が必要になります。 守っていただきたいルールやマナーは様々ありますが、ここでは基本原則として次の3点をご紹介します。

  • (1) 原則、車道の左側を1列走行してください。

    自転車は車道の左側を1列で走行してください。並列走行は「並列走行可」の標識が無い限り禁止です。日常生活では、たまに車道の右側を走っている方を見かけますが、自転車同士が対面してしまい大変危険です。対面した際にお互いを避けるのも危険なので絶対にしてはいけません。
    また、歩道を走ることができるのはあくまでも「例外」として認められていて、以下3点のいずれかに当てはまる場合のみです。

    ①「自転車通行可」の標識がある場合
    ②運転する者が、13歳未満の児童・幼児、または70歳以上の高齢者、または車道を通るに適さない障害などを有する場合
    ③車道を通るのが、特に危険であり、歩道を走ることがやむ得ない場合

    ①②は明確でわかりやすいですが、③は個人の感覚、解釈の違いもあります。例えば「大量の路上駐車と大渋滞」「大規模な道路工事」が挙げられます。 なお、歩道を走る場合は歩行者を優先として、歩道の中の車道よりを徐行しなければなりません。徐行とは明確な速度は決められていませんが、ただちに停止できる速度です。
    *ツールドニッポンでは、所轄警察の指導により車道走行の危険性が高いと判断される場合、歩道をコースに設定している場合があります。
    立哨員を配置し、特定の区間のみ自転車を降りて徒歩で移動していただくか、徐行を促すご案内しています

  • (2) ジェスチャーや声で周囲に合図を出してください。

    イベント等で複数人で走っている際、次に自分がどうしたいのか、周囲に合図を出すことは非常に大切です。 合図を出す相手は「自動車」「歩行者」「一緒に走っているサイクリスト」等様々です。 自転車で走っていたら「突然前の自転車が急減速をして右左折をした」「タクシーがいきなり路肩に寄せてきて追突しそうになった」「歩道からいきなりママチャリが出てきて接触しそうになった」等々、ヒヤっとする経験をされた方もいらっしゃると思います。また自分が加害者になる事も十分にあります。周りに自分がどうしたいか・どう動くかを伝えられておらず、事前に安全確認が徹底できていない事から起こります。

  • (3) 参加者以外の周囲の交通への影響を意識してください。

    サイクリングイベントでは、特別な道路規制をかけず日常的な道路交通状況の中を集団で走行することが基本です。 イベント参加者以外の方から自転車がどう見られているか、様々な立場に立ってイメージしてみてください。 例えば5名で縦一列に走ると、車間距離(およそ自転車2台分)も含めて「全長約30m」という非常に縦に長い物体となります。 ルールを守って左側に一列走行していたとしても、自動車からすれば「なかなか追い越しにくい存在」に映るかもしれません。 片側一車線しかないような道路ではなおさらのことです。ドライバーの方が急いでいたら、イライラしてあおってきたりすることもあります。 繰り返しになりますが、サイクリングイベントには「周囲の交通との共存」が必要です。 例えば、道路の左側にある施設に入りたい自動車がいたら、自転車は一時停止して車の左折を待つなどの配慮も時には必要です。

    慣れているサイクリストの方々は、後ろから自動車が来ているのを確認したら集団でスピードを落として左端により、ハンドサインなどで自動車に「先どうぞ」と合図を出したり、 わざと集団の間を空けて、複数回に分けて自動車が追い越せるように配慮をしたりします。 これには周囲とアイコンタクト、ハンドサイン、声掛けなどでコミュニケーションをとらないといけませんので慣れるまでに少し時間がかかると思いますが、 気にかけている姿勢を見せればそこまでドライバーも嫌な顔はしません。 中には自動車やサイクリスト仲間とアイコンタクトができるようにサングラスは透明に近い色を着用する方もいます。

レースイベントでの注意ポイント

ツール・ド・ニッポンなどのいわゆる「ホビーレース」は、自転車競技としての本格的な経験がなくても参加できます。しかしながら、安全にレースを楽しんでいただくためには基本的なルールやマナーを身につけていただく必要があります。一度に大人数で走るエンデューロレースでは、走力に差がある人達の混走が起こり、ルールやマナーを守らない走行は事故に直結します。

極端な例えをすると、軽自動車からスポーツカーまでが一緒に走っているようなもの。ルール・マナーを知らずに走るということは、軽自動車が高速道路でウインカーを出さずにいきなりスポーツカーの目の前に出てくるようなものです。 これは例え話ですが、いかに熟練のドライバーでもその状況ではいつ事故が起こってもおかしくありません。

  • (1) 大会で決められた「走行ライン」を遵守。蛇行は厳禁

    フラフラと左右に揺れながら走る事は大変危険です。また大勢が混走するエンデューロでは、たいてい左右どちらを早い人が走るのかが決められています。 基本ルールが「キープレフト(左側走行)」の場合は、遅い人や初心者の方は常に左側を走ってください。 抜くこともあれば抜かれることもあるという中級者の方は、前が空いていれば左によって走り、追い抜くときには声をかけて右から抜いてください。上級者の方、先頭集団の方は速いスピードで右側を抜いていきます。 この集団が追い抜くタイミングに事故が発生しやすく、追い抜く側も、追い抜かれる側も注意が必要です。 なお、左右どちらを走るかはコースの形と交代エリアである「ピット入り口」がコースのどちらかにあるか等で判断をします。

  • (2) 動く前に周りに意思表示!「合図の出し方」を覚えましょう

    自動車に例えるとウインカーです。何人も固まって走っている中、いきなり左右どちらかに動いたら接触して危ないですよね。なのでロードレースでは、声で「左に行きます」「右から抜きます」等の声をかけたり、手を進行方向に出して「そちらへ行くよ」という意思を周りに伝えたりします。意外とこれは慣れていないとやるのが難しいので、積極的にやってみて徐々に慣れるようにしましょう。上手な方、経験豊富な方はちゃんとしたタイミングで合図を出して前に出たりしていますのでぜひ近くの方を参考にしてみてください。

    ちなみに、意外と多い事故がホームストレートでの接触による集団落車です。応援しているチームメイトに向けて合図を出した拍子にふらついて接触、ちょっとカッコイイところを見せるために無理な追い越しをした結果、接触して転倒ということが多くあります。

  • (3) コーナーは勝負をしかけるところではない!ストレートや登りで差をつけましょう

    コーナーリング技術はレースにおいてとても大切です。ただそれは勝負をしかけるためではなく、無駄に減速をせずにスムーズな立ち上がりをして消耗を抑え、結果的に他と差をつけるためです。 コーナーで無理な追い越しやライン変更は非常に危険で周囲にも危ないので絶対にやめましょう。
    特に公道レースではサーキットのようにレース用の作りになっていませんので、無理に勝負をしかければ危険が高まるばかりです。 あくまでもコーナーは安全に曲がり、立ち上がりや力の差がでる登りで勝負をしかけましょう!

    その他にもレースではルール・マナーが非常に多いですが、まずは周囲・自身の安全を第一に考えて走る事を目的としてください

服装、装備について

サイクリング・レースそれぞれに適した服装・装備が必要です。サイクルジャージや専用シューズ(ビンディングシューズ)を持っていないという方もいらっしゃると思いますが、以下を参考にしてみてください。お近くの自転車ショップで相談してみることもお勧めします。

  • (1) ヘルメット

    必ず顎紐が付いていて、しっかりと頭部に固定できるヘルメットを着用してください。万が一転倒をした場合、人間は頭が重いのでどうしても頭を地面に打ち付けてしまいます。アスファルトに強く頭部を打ち付けてしまっては最悪の場合、命にも関わる事があります。自転車専用のヘルメットを推奨します。

  • (2) グローブ

    厚い季節は着用したくないという方もいるかもしれませんが、ツール・ド・ニッポンでは着用を義務付けています。 落車の際、手のひらを保護してくれる事はもちろん、汗をかいてきた時、ハンドルを握っている手が滑りにくくなったり、手のひらにクッションが入るので痛みを軽減してくれる効果があります。 寒い時期には手の感覚がなくなってくるとブレーキングにも影響します。冬場は保温性の高いグローブを着用してください。

  • (3) アイウエア(サングラス等)

    着用していない方もいると思いますが、快適に長時間走っていただくためには着用していただく事を推奨します。 特に公道を走っていると砂ぼこりや自動車がはねた小石が飛んで来たり、下り坂等でスピードが出ると目を開けているのが辛くなってきます。また、日差しが強い時は眩しさで目が疲れてきますので、遮光性の高いアイウエアを装着していただくと長時間のサイクリングでも快適に走れます。
    走る時間帯に合わせて、遮光性の高いもの、透明でクリアに見えるものを使い分けるとよりベターです。

  • (4) 服装

    レースであれば空気抵抗の少ないサイクルジャージをお勧めします。空気抵抗が少なくなればその分楽に走れます。
    長時間走るサイクリングであれば空気抵抗よりも気候・環境に合わせた服装選びを第一に考えていただきたいです。気温10度以下の環境で長い下り坂があるのに、サイクルジャージ1枚では身体が冷えに耐えきれませんし、手の感覚がなくなりブレーキ操作にも関わります。
    ロングライドでは汗のかき方・気温が変化することは多くあります。例えば5㎞登りつづけた後、汗をかいたたま同じ服装で10㎞下ると当然身体が冷えます。そのためにもロングライドではリュックや自転車に取り付けるバッグを持っていただき、着替えや上着を入れておくことをお勧めします。環境が変わっても対応できますし、途中で雨が降っても防寒対策ができます。
    山を1周するようなサイクリングだと場所によって全く天候が変わるので、特に準備をしっかりとして本番を迎えていただきたいです。

  • (5) シューズ

    もちろん自転車専用のビンディングシューズが望ましいです。軽いですし、慣れてしまえば色々な力をかけられるので普通の運動靴よりも効率良く長い時間走る事ができます。ただし、専用のシューズに慣れていないと止まる時によく言われる「立ちこけ」をしてしまうので、慣れていないうちは普通の「慣れているシューズ」で参加していただくのをお勧めします。ビンディングシューズを購入された方は、まず普段のサイクリングで慣れていただきイベントで使うようにしてください。

  • (6) ドリンク、補給

    レース・サイクリング共に補給はとても大切で、自転車は食事をしながらするスポーツだと思っていただいても構いません。
    個人差はありますが、100㎞くらい走ると2,000~3,000kcal消費しますし、汗もかなり出ています。お腹が空いて力が出ない、少しふらついてくる、となってからでは補給のタイミングは遅く、一度ハンガーノックと呼ばれるエネルギー切れになると足がつるなどして、補給をしても数時間しないと回復しなくなります。補給のタイミングは個人差が大きくありますので「あの人が大丈夫だから自分も大丈夫だろう」は望ましくありません。こればっかりは経験を積んでいただいて、自分自身で早め早めに補給していただくようにお願いします。
    長いサイクリングですとしっかりとした食事を1回と、こまめにドリンクと補給食をとるようにします。例えば、コンビニで買える「どら焼き」「ようかん」「カロリーの高い菓子パン」などを購入することもお勧めです。

まとめ

以上、イベントを楽しんでいただくために要点をご紹介しましたが、ここでご紹介したのは、<初めてイベントに参加する方が「安全に・安心して」自転車を楽しむために最低限守っていただきたい・事前に知っておいていただきたい点>です。
この他にも自転車イベントでの様々なルールやマナー、注意点、もっと速く走るコツなどはたくさんあります。

本当は、中・上級者の慣れた方々のいるコミュニティに所属していただき、一緒に走りながら教えてくれる仲間を見つけて、経験と知識を増やしていただく事が望ましいです。インターネットや本でも情報は得られますが、実体験を重ねながらリアルな生の情報を集めていく方が、飲み込みはとても早いです。

そして、安全に安心して走れるようになった先に「次は1日100㎞目指そう」「もっと速く走れるようになろう」という次の楽しみや目標が見えてきます。せっかく始めた自転車なのに「自転車って結局よくわからない、怖いまま辞めちゃった」とはなって欲しくありません。
生涯楽しめるスポーツですし、マラソンのように自分で目標を決めてそれに向かって頑張る楽しみもあります。さらに観光の脚としても活用できるので、スポーツより観光感覚で色々な景観・食を楽しんでいただきたいです。
自分の力で走るからこそ、景色がよりキレイに見えたり、食べ物がより美味しく味わえたり、いつも見過ごしてたことに心動かされたりします。

番外編① 日常のサイクリング

サイクリングイベントでの注意点や守っていただきたい事は前述の通りですが、これらはそのまま日常のサイクリング、自転車通勤・通学での注意点ともなります。 いざ気にかけて街中を走ってみると、残念な事にルールを守っていない方もおり、時折「自転車乗りは危ない!ルールを守っていない!」という声を耳にすることもあります。非常に残念なことです。 「イベントだから」ということではなく、お伝えした内容はむしろ普段から守っていただきたいことです。
「自転車が好き!」であるみなさんが良い見本となっていただけると我々としてもとても嬉しく思います。 自転車にとって不便な道路、危険なシーンがあり「整備ができていない!」と感じる事もあるかもしれませんが、まずはサイクリストが正しい行動をとり、並行して道路環境の整備が全国で進むことを願っています。我々も少しでもその力になれるようツール・ド・ニッポン全体で取り組んでいきます。

ご興味のある方は道路交通法が定める自転車について調べていただけるとより一層理解が深まると思います。

番外編② 環境が変わるとどうなる?

自転車は屋外スポーツの中で特に環境・天候に影響されやすいスポーツです。 サッカー、野球、テニス、陸上など、同じように屋外で行うスポーツは数多くありますが、基本的には「ある程度整備されたフィールド内」で行い、すべてのスポーツは自分の脚で地面に立って行います。一方、サーキットレースは別として、多くの場合自転車は「公道」で行われるケースがほとんどで路面状況は様々。さらに自分の脚ではなく自転車に乗ってタイヤのみが地面と接してますので、天候変化による路面状況の変化を間接的に把握しなければなりません。

自転車の天敵の一つが「雨」です。 【路面が濡れれば滑る】は、皆さんイメージしやすいと思いますし、普段公道で走る時も意識しなければなりません。色々調べるとタイヤメーカー毎のタイヤ特性、雨天時の空気圧、コーナリング時の車体の傾け方や加重など、親しみのない方からすると難しい言葉が行き交っています。もちろんどれも大切な事ですが、ここではもっと基本的で、これから自転車をたくさん乗っていきたい方、レースに出てみたい方に最低限していただきたいポイントをお伝えします。

  • (1) 乗らない

    いきなりですが、雨だったら乗らない!これが一番安全です。通勤だったら電車にする、レースに慣れていなければ思いきって棄権する。レースだと勇気のいる事ですが、雨が降るとそれだけで危険が増すので大切な判断です。

  • (2) 路面に気を付ける!

    アスファルトも滑りやすくなりますが、最も危険なのは金属製のもので「マンホール」「グレーチング」はその代表です。自転車に慣れている方はお馴染みですが、道路上に引かれている白線も同様に滑りやすくなります。ここを通過する際は自転車を傾けすぎず、また自転車の倒す角度を変えない事が重要です。ちなみに公道レースでは滑りにくいゴム製のマットをかぶせたりして落車を予防します。

  • (3) 装備を忘れずに

    アイウェア
    雨や風が強いとき、まずアイウェアは必須です。時速10㎞~20㎞程度であれば我慢できますが、30㎞以上になってくると目を空けているのが辛くなります。また、不意に雨が目に入った際、どうしても一瞬目を閉じてしまいます。一瞬であっても目を閉じてしまうことで事故につながります。

    防寒着、グローブ
    ハンドルが濡れると手を滑らせることがありますので、必ずグローブを着用しましょう。冷えてくると感覚がなくなるので防寒としても必要です。また、濡れたまま走行をすると身体が冷えてどんどん体力を失います。晴天時より1枚多く、特に水をはじきやすい素材のウエアを着用する事を推奨します。特にロングライドでは1日の中で天気がコロコロ変わったり、朝と日中で気温差が激しいこともあるので、十分な種類の着用物を持参しましょう。